驚いた司法判断〜大型犬を飼うということ-ドッグサロンfuca店長ブログ【DOG WEB〜風花通信】より | ドッグサロン fuca 大阪豊中
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  • 執筆者の写真安藤一夫

驚いた司法判断〜大型犬を飼うということ-ドッグサロンfuca店長ブログ【DOG WEB〜風花通信】より

更新日:2019年5月27日



犬とぶつかり負傷、飼い主賠償 神戸のドッグラン、2人に約104万円命令


犬を放して遊ばせる屋外施設「ドッグラン」内で大型犬2頭とぶつかって転倒し、首をねんざしたとして、神戸市の女性が飼い主2人に総額約141万円の損害賠償を求めた訴訟が神戸地裁であり、奥野寿則裁判官は「飼い犬を制止するなどしなかった過失は重い」として約104万円の支払いを命じた。判決は26日付。


判決によると、女性は2014年2月11日、神戸・六甲アイランドにあるドッグランに家族と訪れた。ミニチュアダックスフントを遊ばせていた際、追いかけ合っていたゴールデンレトリバーなど大型犬2頭(ともに体重約27キロ)に相次いで追突された。女性は転倒して頭を打った。


訴訟で飼い主2人は「(飼い犬は)友好的で優しい性格。興奮するなど特別変わった様子はなかった」と主張したが、奥野裁判官は犬が徐々に加速したことなどから興奮していたと判断。飼い主は犬が不測の行動に出る可能性もあることを前提に監視しておく必要があると指摘した。


判決では、女性にも不測の事態に対する不注意があったとして請求金額を減らして認定した。


ポイントは、”大型犬”ということと”ドッグラン”で起こった事象だということでしょう。もしこれが一般の公園で起こったとすれば、賠償金額はこれで済まなかったと考えられます。


ゴールデンレトリバーの飼い主さんが控訴されるかどうか、控訴されたなら高裁判決がどうなるかはわかりませんが、正直言うとこの判決には驚きました。ドッグランは犬たちが自由に走れてナンボの場所ですものね。


見ていたわけではありませんから、記事から判断するしかありませんが、たとえドッグランであっても、興奮状態に入った愛犬の行動を制止できなかったことを、”飼い主側の過失”として認めた判決となっています。


犬たちは、いくら温厚な性格だと言っても、嬉しくて興奮状態に入ると縦横無尽に走り回ります。あの超温厚なカツオだって、そうです。


嬉しくて興奮状態になり走り回る犬

30kg近い大型犬が猛スピードで突っ込んできたなら、危険なのは間違いありませんし、突っ込まれた方は高い確率で怪我を負うことになるでしょう。


ドッグランであっても、他に誰かお客さんがいた場合は愛犬のそれを制止するトレーニングを普段からしておかないといけません。それが特に大型犬の飼い主の”責任”であり”義務”です。


使用するコマンドは一般的には”コイ”になるのでしょうが、別になんだっていいのです。ちなみにうちの連中、ドッグランで興奮しまくりの時。


ドッグランで興奮状態の犬

こう言えば一瞬で集合します。


ドッグランで興奮状態の犬

「お〜〜やつ〜〜〜〜!」


おやつをもらう犬

ずるいけど。


※読者の方からご指摘をいただきました。現在、トラブル防止を目的に、ドッグランではおやつやオモチャは持ち込まないのがマナーになっているそうです。知りませんでした。上のような呼び戻しはドッグランでは禁止になっていますので、ご注意ください。いやぁ、知らなかったなぁ。お恥ずかしい。


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